当院概要

院名川﨑接骨院
住所〒202-0012 東京都西東京市東町5-9-3
TEL042-421-7695
診療時間09:00~12:00
15:00~20:00
(土曜 9:00~14:00)
定休日:日曜・祝日
公益社団法人東京都柔道接骨師会

子どもの捻挫は骨折が多い

 お子さんが足を捻った場合、ほとんどのケースで下のイラストのような裂離骨折(れつりこっせつ)をしています。軽く捻ったくらいではそうなりませんが、外くるぶしが腫れているほどの場合は高い確率で骨折しています。多くの医学論文において、子供の捻挫では靭帯が切れずに骨が剥がれると報告されています(下図参照)。

平田哲夫 . 年長児足関節外側側副靱帯付着部裂離骨折の検討. 中四整会誌,8 (2), 207~210, 1996.

Haraguchi N et al. Avulsion fracture of the lateral ankle ligament complex in severe inversion injury: incidence and clinical outcome.Am J Sports Med. 2007 Jul;35(7):1144-52. 

 この年齢では骨よりも靭帯のほうが強いので、靭帯に引っ張られて骨が剥がれてしまいます(下イラスト参照)。しかしながら、残念なことにこの骨折を見落とされている子供が多いのです。

 この骨折が見落とされる理由はレントゲン検査で写りにくいことです。外くるぶしの骨折を判断するときに、通常は足首のレントゲン写真を2枚(2方向)撮影します。ところがこのセオリー通りの撮影では見えない部分の骨折なので見落とされてしまうのです。下の2枚写真は同じ患者さんの同じ足です。左の通常撮影する方向の写真では骨折は全く分かりません。そのため見落とされるケースが多く、骨折部が癒合しないまま残ってしまって後遺症が残る例が多いのです。右の写真では骨折をはっきり確認することができ、骨片が離れてしまっています。このようなレントゲン検査以外では、エコー検査でも骨片を見つけることができます。

左写真:通常撮影する正面像。骨折は見えない。

右写真:裂離骨折を見るための撮影(ATFL view)。剥がれた骨片が見える。

 当院では、お子さんの捻挫の場合まず骨折を疑って診察し、触診と超音波エコー観察によって骨折を見落とさないようにしています(下写真参照)。エコーにて骨折を認めた場合、提携医療機関にATFL view 撮影を依頼し骨折があるかどうかをみています。骨折が認められた場合は徒手整復(ずれた骨片を元の位置に戻すこと)し、ギプス固定をおこなって治療します。

上のレントゲン写真と同じ患者さんの超音波エコー像。エコーでは小さな裂離骨折も確認できます。